スマート水道メーターとIoT

スマート水道メーターの設置件数は、水の大量消費、水の損失、漏水による水不足への深刻な懸念から増加しています。また、スマート水道メーターの設置により、住宅・商業・工業用途での水の使用パターンを監視・診断し、資源管理のための詳細なコスト追跡が可能であることも、設置件数増加の極めて重要な要因です。Transforma Insightsによれば、2030年までに世界中で約7億台のスマート水道メーターが導入されると予測されています。

当社の顧客の21%以上が公益事業セクターのお客様であり、当社は水道メータープロジェクトにグローバルに取り組んでいます。スマート水道メーター市場と関連するIoTテクノロジー、およびデバイスの具体的な用途について詳しくご紹介します。

スマート水道メーターの大手事業者

節水への需要が高まるにつれて、より多くの公益企業や機関がスマートメータリングソリューションを採用しており、IoTテクノロジーに基づくソリューションの数も増加しています。欧州と北米の高度計測インフラストラクチャ（AMI）および自動検針（AMR）市場は、主に現地または地域の企業・組織によりサービスが提供されています。その一部を以下にご紹介します。

地域	事業者	Webサイト
北米	Sensus (Xylem)	https://sensus.com/
	Badger Meter	https://www.badgermeter.com/
	Itron	https://www.itron.com/
	Aclara (Hubbell)	https://www.aclara.com/
	Neptune Technology Group (Roper Technologies)	https://www.neptunetg.com/
欧州	Diehl Metering	https://www.diehl.com/metering/en/
	Birdz (Veolia)	https://www.birdz.com/
	Kamstrup	https://www.kamstrup.com/

注記：このリストは網羅的なものではありません。

水道メータリングにおけるIoT活用例

IoTコネクテッドスマートメーターは、水消費量の監視から漏水の検出まで、水管理における幅広いユースケースを提供することができます。

IoT活用ユースケース	説明
水使用量モニタリング	水使用量データを継続的に収集し、リアルタイムで中央システムに送信することで、手動介入なしに使用パターンと傾向を遠隔監視
漏洩検出	流量モニタリングと圧力センサを活用して異常な流量パターンを検知し、即時通知
節水	収集した水データに基づいて、リアルタイムデータによる具体的な節水対策を実施
正確な料金請求	実際の使用量に基づいて顧客に料金を請求し、顧客とのトラブルを最小限化
圧力管理	配水ネットワーク内の水圧をモニタリングして、インフラの損傷を防止
流量モニタリング	流量を測定してデータを中央システムに転送することにより、オーバーフローを防止し、配水を最適化して一貫した供給を確保
水質モニタリング	pH、塩素レベル、濁度などの水質パラメータのモニタリング