導入事例

Pessl Instruments

IoTで実現する気象・圃場モニタリング

農業では、天候がほぼすべての意思決定を左右します。作付けや収穫のタイミング、灌漑、作物の保護まで、これから起こる気象の変化を把握できるかどうかが、豊作と不作を分けることもあります。

スマート農業のグローバルリーダーであるPessl Instrumentsと1NCEは、IoTを活用してこの課題に取り組んでいます。世界各地に設置された数千台の気象観測ステーションとセンサーを通じて、農業従事者による遠隔での状況把握、農場管理、業務の最適化を支援しています。

背景

Pessl Instruments GmbHは1984年に設立され、オーストリアのヴァイツに本社を置くスマート農業分野のグローバル企業です。現在では80か国以上に子会社やパートナー網を展開し、気象モニタリング、灌漑管理、作物病害予測、精密農業に対応するハードウェアおよびソフトウェアソリューションを提供しています。

同社は、METOS気象観測ステーションとFieldClimateプラットフォームを通じて、圃場ごとの詳細な気象観測と予報を提供しています。リアルタイムの圃場データと高度な予測モデルを組み合わせることで、農業従事者は今後1週間の作業計画を立て、作物を保護し、水や肥料などの資源をより効率的に活用できます。

課題 

地点ごとの高精度な気象予報を提供するため、Pessl Instrumentsは世界各地の圃場に数千台の気象観測ステーションを設置しています。各ステーションでは、降水量、気温、土壌水分量をはじめとする重要な環境データを継続的に計測しています。

一方で、ネットワークの規模を拡大するにあたり、次のような課題がありました。

  • グローバル展開:世界各地のさまざまな圃場環境において、デバイスが安定して稼働する必要がありました。

  • 予測可能なコスト:従来のセルラー通信料金体系では、地域ごとに条件が異なり、特に複数地域にまたがる展開において予算を見通すことが困難でした。

  • セキュリティ要件:気象データや農場管理データを、安全に送信できる通信環境が求められていました。

  • デバイスのライフサイクル管理:数千台のデバイスを長期間運用するため、遠隔での状態監視やアップデートが必要でした。

1NCEのソリューション

Pessl Instrumentsは、世界規模で展開するMETOSネットワークの通信基盤として1NCEを採用しました。これにより、農業従事者が必要なタイミングで適切な意思決定を行えるよう支援するという同社の取り組みを、さらに強化しています。

  • コスト効率の向上:1NCE Lifetime Subscriptionの利用により、Pessl Instrumentsは運用コストを大幅に削減しています。予期しないローミング料金や高額なデータ通信料を抑えられるため、IoT導入をより低コストで拡張できます。

  • より効率的なデバイス管理:1NCE Softwareを活用することで、すべての気象観測ステーションを遠隔から監視できます。問題が発生した場合も、技術者を現地へ派遣することなく対応できます。

  • 安全で安心なデータ通信:標準搭載されたVPNにより、気象データや土壌データを安全に保護します。農業従事者は、取得したデータや分析結果を安心して活用できます。

  • デバイスの長期運用:省電力機能により、電力供給が限られる遠隔地でもセンサーを効率的に稼働させ、長期間の運用を支えます。

  • 日々の農作業に生かせるデータ:安定した接続によって、データがFieldClimateへ継続的に送信されます。灌漑、霜害対策、病害リスクに関するリアルタイムのアドバイスが提供されるため、問題が発生してから対応するのではなく、事前に予防することができます。

こうした仕組みにより、Pessl Instrumentsはスマート農業分野における競争力をさらに高め、農業従事者による灌漑や施肥に関する、より的確な意思決定を支援しています。

「農業従事者の方々は、圃場の状況を正確に把握するために、私たちのサービスを利用しています。そのため、気象観測ステーションは、場所や時間を問わず、常に安定して稼働しなければなりません。1NCEの導入により、農業経営を成功へ導くために必要な高精度の情報を、確実に提供できると考えています。」

— Pessl Instruments 創業者兼CEO Gottfried Pessl氏

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