TAC番号の意味

TAC (Type Allocation Code)は、IMEI番号の先頭8桁のコードで、セルラーデバイスを識別し、製造元、モデル番号、および規制当局の承認などの情報が含まれます。

誤解を解く:TAC、IMEI、ICCIDの違い

TAC、IMEI、およびICCIDは、電気通信業界においてそれぞれ目的が異なり、セルラーデバイスおよびSIMカードの別々のコンポーネントに関連付けられます。

  • IMEI(国際移動体装置識別番号)

    IMEIは、各セルラーデバイスの一意の識別子を形成する15桁の数字で構成されています。最初の8桁がTAC番号で、最後の7桁が一意のシリアル番号です。IMEIの主な目的は、セルラーネットワーク内のモバイルデバイスに一意の識別子を提供することです。これにより、盗難や誤用が発生した場合には、ブラックリストに載せることができます。規制機関またはGSMA承認組織がTAC番号を割り当てます。最初の8桁のTAC番号に下線が引かれたIMEI番号の例:358719060123456 

  • ICCID(Integrated Circuit Card Identifier:ICカード識別子)

    通常、ICCIDは19~20桁の長さで、SIMカード自体を識別し、使用しているデバイスは識別しません。ICCIDはセルラーネットワークによって利用され、SIMカードを認識してそれを特定の加入者アカウントに関連付けています。

セルラーデバイスにおけるTACの重要性

合法的に製造販売されているすべてのセルラーデバイスには、固有のTACが割り当てられています。TACは、デバイスの識別に不可欠なコンポーネントであり、デバイスのメーカーとモデルに関する情報を提供します。

デバイスに複数のTACを割り当てられるか

特定のデバイスモデルでは、製造場所や時期といった要因の変化により、複数のTACが関連付けられている場合があります。ただし、個々のデバイスには固有のTACを1つしか割り当てられません。例えば、iPhone 5Sでは21のTACが考えられますが、iPhone 5Sの各ユニットには1つのTACしか存在しません。

TACとモノのインターネット(IoT)

TAC番号は、特定のデバイスタイプではなく、主にデバイスがセルラーサービスへのアクセスに使用するモデムまたはモジュールに関連付けられます。つまり、スマートメーターとクロップセンサーなど、目的の異なるデバイスが同じTACを共有する可能性があります。このような場合、ネットワークはIMEIの別の桁に基づいて個々のデバイスを識別します。

TACを使用しないことは可能か

TACは一般的にセルラーデバイスで利用されていますが、セルラー通信に依存しないIoTデバイスやシステムでは、TACは不要な場合があります。例えば、LPWAN、Wi-Fi、Bluetooth、Zigbeeなどのテクノロジーには、デバイスの識別と通信のための独自のメカニズムがあります。セルラー識別やTACに代わる他の選択肢には、以下のものがあります。

  • Unique Device Identifier(UDID:固有デバイス識別子)

  • Universally Unique Identifier(UUID: 汎用一意識別子)

  • MACアドレス(Media Access Control Address:メディアアクセス制御アドレス)

  • デバイスのシリアル番号

  • アプリケーション固有の識別子

  • デバイス証明書

  • ユーザー定義の識別子

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