TAC (Type Allocation Code)は、IMEI番号の先頭8桁のコードで、セルラーデバイスを識別し、製造元、モデル番号、および規制当局の承認などの情報が含まれます。
誤解を解く:TAC、IMEI、ICCIDの違い
TAC、IMEI、およびICCIDは、電気通信業界においてそれぞれ目的が異なり、セルラーデバイスおよびSIMカードの別々のコンポーネントに関連付けられます。
セルラーデバイスにおけるTACの重要性
合法的に製造販売されているすべてのセルラーデバイスには、固有のTACが割り当てられています。TACは、デバイスの識別に不可欠なコンポーネントであり、デバイスのメーカーとモデルに関する情報を提供します。
デバイスに複数のTACを割り当てられるか
特定のデバイスモデルでは、製造場所や時期といった要因の変化により、複数のTACが関連付けられている場合があります。ただし、個々のデバイスには固有のTACを1つしか割り当てられません。例えば、iPhone 5Sでは21のTACが考えられますが、iPhone 5Sの各ユニットには1つのTACしか存在しません。
TACとモノのインターネット(IoT)
TAC番号は、特定のデバイスタイプではなく、主にデバイスがセルラーサービスへのアクセスに使用するモデムまたはモジュールに関連付けられます。つまり、スマートメーターとクロップセンサーなど、目的の異なるデバイスが同じTACを共有する可能性があります。このような場合、ネットワークはIMEIの別の桁に基づいて個々のデバイスを識別します。
TACを使用しないことは可能か
TACは一般的にセルラーデバイスで利用されていますが、セルラー通信に依存しないIoTデバイスやシステムでは、TACは不要な場合があります。例えば、LPWAN、Wi-Fi、Bluetooth、Zigbeeなどのテクノロジーには、デバイスの識別と通信のための独自のメカニズムがあります。セルラー識別やTACに代わる他の選択肢には、以下のものがあります。
Unique Device Identifier(UDID:固有デバイス識別子)
Universally Unique Identifier(UUID: 汎用一意識別子)
MACアドレス(Media Access Control Address:メディアアクセス制御アドレス)
デバイスのシリアル番号
アプリケーション固有の識別子
デバイス証明書
ユーザー定義の識別子