IoTにおけるMNOとそのインフラ

MNOはMobile Network Operator(移動体通信事業者)の略です。無線ネットワークインフラを運用して、顧客に移動通信サービスを提供する企業や組織を指します。MNOは、携帯電話およびデータサービスを可能にするセルラーネットワークインフラの設定と保守を担っています。

MNOに関する重要な要素を次に示します。

MNOプレーヤー 

MNOには以下のような事業者が存在します。。

  • Deutsche Telekom

  • SoftBank 

  • Vodafone 

  • AT&T 

  • Verizon 

  • Telefónica 

  • Orange 

  • China Mobile 

MNOのインフラ

MNOは、モバイルおよびIoTコネクティビティに必要なすべてのインフラとサービスを提供します。規制の枠組み内で事業を行い、他の事業者と競争し、それぞれの市場において日々変化するエンドユーザーのニーズに応えています。

  • セルタワーと基地局:カバレッジを提供し、IoTデバイスとネットワーク間の無線通信を可能にします。

  • コアネットワーク:IoTデバイス、アプリケーション、インターネット間のトラフィックを管理します。このインフラには、スイッチやルータなどのネットワーク機器が含まれます。

  • スペクトル資源:無線スペクトルの特定の周波数帯に対してMNOが保有するライセンスを意味します。

  • データセンター:MNOが運営し、IoTデバイスによって生成された大量のデータの保管と処理を行います。

  • MNOによる回線管理プラットフォーム:IoTデバイスのオンボーディング、プロビジョニングおよび管理が可能になります。

  • セキュリティインフラ:不正アクセス、サイバー脅威、およびセキュリティ侵害に対するMNOの対策を意味します。例えば、ネットワークセキュリティプロトコル、暗号化メカニズム、認証メカニズムなどのセキュリティ技術がこれにあたります。

  • ネットワークカバレッジの最適化:ネットワークカバレッジの拡張、信号強度の強化、およびMNOによるカバレッジギャップへの対処が含まれます。

  • ローミング契約:MNOによって制定されるもので、IoTデバイスがホームネットワークのカバレッジエリア外で動作する場合にも接続を維持することができます。

  • IoTプラットフォームとの統合:、MNOのインフラとIoTプラットフォームの統合、またはIoTサービスプロバイダーとの提携によるエンドツーエンドのIoTソリューションの提供を意味します。

  • 法令順守:規制当局や業界団体の承認と認証により、IoTコネクティビティに関するすべての規制と基準が確実に満たされるようにすることです。

MNOとMVNOの比較

MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)は、基盤となるネットワークインフラを保有せず、MNOからネットワーク容量を借りています。MVNOは基本的に、MNOのネットワーク上で運営される再販業者またはサービスプロバイダーとして機能します。MNOからホールセールネットワークサービスを購入後、これらのサービスをパッケージ化して、自社のブランド名で自社の顧客に販売します。MVNOは、ネットワークインフラや無線スペクトルを直接管理することはできません。MVNOは、付加価値サービス、競争力のある価格設定、ターゲット市場に特化したIoTソリューションの提供に重点を置いています。以下のようなプレーヤーが存在します。

  • 1NCE

  • KORE

  • Sierra Wireless 

  • SORACOM 

  • Telit

以上のようにIoTにおいてMNOは不可欠な存在であり、MVNO事業者の利用にあたってもMNOとの関係性を考慮することが重要となります。

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